キッチン掃除の魔法の粉。「重曹」を使ってずぼらにレンジフード・換気扇を掃除する方法

重曹は料理にも利用されるほど安全でありながら、安価で掃除に絶大な威力を発揮する魔法の粉です。重曹の効果と作り方を確認しながら、レンジフード・換気扇・電子レンジなどキッチン周りをずぼらにきれいにする方法を見ていきましょう。

そもそも重曹って何？

重曹の正式名称は「炭酸水素ナトリウム」というらしいですが難しい話は抜きにして、重曹には驚くべき様々な特徴があります。一つずつチェックしていきましょう。

人体に無害

体内に摂取しても問題にはなりません。自然物質なので地球にもやさしいのです。

弱アルカリ性だから肌にも優しい

刺激は全くないわけではありませんがかなりの低刺激です。油汚れなどの酸性を中和することができます

研磨効果がある

ほどよい研磨効果があります。粒子が柔らかいため傷がつきにくいのです。

脱臭効果がある

玄関の靴箱・トイレ・冷蔵庫・クローゼットなどにも利用されるほどの消臭効果があります

油を分解する効果

油と混ざったときに石けんと同じような効果を発揮します

なんといっても安い！

用途が広いだけではなく、掃除用品としては圧倒的に安いので費用を心配すること無く思う存分使用することができます

重曹スプレーをつくろう！

スプレータイプとして市販されているものもありますが、重曹の粉を買ってきて自分で作ったほうが圧倒的に安く、なおかつ添加物等が入っている可能性もないので安心安全です。

準備するもの

・水（できれば40℃程度のお湯がベター）
・重曹の粉（掃除目的なので工業用でも十分）
・ボウル（混ぜるための容器）
・ハンドスプレーのから容器

水100ccに対して小さじ1杯、もしくは水2リットル（大きいペットボトル1個分）に対して大さじ6杯の割合で重曹をボウルに入れます。かたまりが無くなるまでよくかき混ぜてください。溶けきっていない状態で使おうとすると、スプレーが目詰りして面倒なので要注意です！必要以上に重曹の粉を入れてはいけません。

このときに水ではなくお湯（蛇口から出せる40℃程度の熱さで十分です）を使用すると、重曹が溶けやすくなり、なおかつスプレーを使用したときの汚れの落ちも良くなります。水を入れたものの溶けきれていない場合は、お湯を追加するか鍋に入れて火にかけましょう（ただし熱し過ぎには注意）。

その日のうちに使い切る分だけつくる

作り置きすることはおすすめしません。作った重曹スプレーはなるべくその日のうちに使いきりましょう。水道水なので多少は腐りにくいですが、キッチン周りで使用する目的で作っているので衛生面には注意を払うべきです。

ついで掃除。時間のかかる電子レンジにも仕込んでおく

レンジフード・換気扇に取りかかる前に、待ち時間の必要な電子レンジに重曹を仕込んでおきましょう。コップに重曹水を入れ、電子レンジで2、3分加熱します。そのまま開けずに30分ほど放置しましょう（その間にレンジフード・換気扇にとりかかります）。蒸らしているので、キッチンペーパーなどで拭き取れば驚くほど綺麗になります。

レンジフード・換気扇は重曹の湿布で簡単にお掃除しよう

年末の大掃除などで苦戦するのがレンジフード・換気扇です。掃除の原則からいえば最も高い衛生度が要求されるキッチンから掃除を始めるべきであり、そのキッチンの中でも一番高い場所にあるレンジフード・換気扇が一番最初にぶつかる敵にして、エース級の強敵なのです。

油汚れが最もたまりやすく、月日を経てこびりついて硬化していると、こすっても容易に落ちるものではありません。べっとりした油が手について戦意を喪失してしまわないためにも、レンジフード・換気扇の掃除を簡単かつ効果的に済ませてしまうのは大切なことです。先ほど作った重曹スプレーを駆使して劇的に汚れを落とす方法を使いましょう！

準備するもの

・重曹水（部品つけ置き用）
・重曹スプレー
・キッチンペーパー
・ゴミ袋２，３枚

頑張って必死にこする必要はない

まずはキッチンのシンクまわりを片付け、そこにゴミ袋を２重・３重にし、中に重曹水を入れます。レンジフード・換気扇のファンなど、外せる部品は全てはずして重曹水につけ置きします。

取り外せない本体については重曹のスプレーを吹きつけ、キッチンペーパーを貼り付けて湿布します。10分程度待てば汚れが浮き上がってくるので、そのままキッチンペーパーで拭き取って終了です。

大切なことは、なんとしても汚れを落とそうとしてこすったりしないことです。べったり油はこすって落ちるようなものではありません。まだ汚れが残っているのであればもう一度湿布をするか、そこそこきれいになったとあきらめましょう。油汚れに最適なもの（重曹）を、最適な方法（湿布・つけ置き）でベストを尽くしたからこそできるずぼら掃除なのです。